『夏の名残のバラ』 - 服部緑地 2009秋 14
『夏の名残のバラ』という曲がある。
イギリス民謡で、原題は"The Last Rose Of Summer"。日本では『庭の千草』として有名だ。
ヴァイオリンの名手だったエルンストという人が、これを主題にしたヴァイオリンのための練習曲を書いた。ヴァイオリン一挺、すなわち無伴奏で弾かれる。正確には練習曲第6番という。
この曲、愛らしささえ感じられて聴くほう(私)にはけっこうなのであるが、弾くほうにとっては高度な技巧を要求されるやっかいな曲であるらしい。
エルンストの『夏の名残のバラ』は時間にすると10分ほどの曲で、これ一曲でアルバムにはできない。だから、〝ヴァイオリン名曲集〟というようなアルバムにふくまれていることが多い。
ほかの曲を目当てで買ったところが、この曲も付いてきたということも何度かある。
古書店で一冊買って帰り、開いてみたら、ホロリとなにかが落ちて、拾ってみると押し花だった、という経験があるが、あれに似ている。
ちょうど、書物にはさみこまれた、押し花のしおりを連想させるのである。
いろいろな演奏がある。「われにおいて最高!」はクレーメルの2回目の録音。→ ●
また、ヘイリーが美しい歌唱を聴かせてくれている。→ ●
小春日和――。
バラが咲いていた。
もはや「夏の名残」とは言えないけれど、過ぎ去りし夏を想いつつ、シャッターボタンを押しました。
私の『夏の名残のバラ』のイメージは、ホントはピンクのバラなんですけどね……。
SONY α350
SONY 135mm F2.8[T4.5] STF (SAL135F28)
place: 服部緑地
【シャコンヌ狂時代】 日下紗矢子の無伴奏ソナタ第3番 ( & )( 2008 )




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