夏が過ぎ…… - 服部緑地 2009秋 02
♪夏が過ぎ 風あざみ
だれの憧れにさまよう
青空に残された
私の心は夏模様
―― 『少年時代』 (1990) 詞 / 井上陽水 曲・編 / 井上陽水 平井夏美
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: 服部緑地(大阪府豊中市)
♪夏が過ぎ 風あざみ
だれの憧れにさまよう
青空に残された
私の心は夏模様
―― 『少年時代』 (1990) 詞 / 井上陽水 曲・編 / 井上陽水 平井夏美
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: 服部緑地(大阪府豊中市)
昨日の菊花賞――。
当ブログでも記したとおり、遊び半分でフォゲッタブルという馬に目をつけた。
それが、あわや優勝か、というような走りをみせ、2着に突っこんできたのである。
7番人気での2着であるから、これはあっぱれと言ってよろしかろう。
複勝は550円。上等だ。
買うてへんので関係ないですけどね。
というか、買わんから当たるんですな。
買うたらハズレとったはずや。
と、思うことにして……。
テレビ観戦したあと、いつしか耳の奥で歌が聞こえていた。
それが、
こちら
だった。
……とまァ、おかげで、ステキな唄を聴くことができた。
若かりしころ、これをスナックのお姉サマとうたったことを思い出して、ニタリとできた。
そして当時は、この歌詞の内容をよくわからずにうたっていたことにも気づいた。
ウマでコテンパンにやられたあの時代を思い出すことができた。
でも、ちょっとクヤシイ気も……(笑)
それはさておき――。
では、フォゲッタブル、次走は買いか……?
短距離はムリっぽいので、条件さえととのえば、ジャパンカップか有馬記念になるのだろう。
しかし、古馬相手に通用しそうな迫力はなかった。それに、菊花賞を観た印象では、4着に入ったイコピコのほうが力は上だろう……などと考えていたら、また歌が聞こえてきた。
♪忘れていいのよ、私のことなど~
ややっこしい名前だ(forgettable=忘れてもいい)。
そう謙虚にこられると捨てにくい。
買わんとは思うが、えてしてこういうのが来よるんだ……ホンマ。
Canon Power Shot A530
place: hyogo
※写真と文は無関係です。モデルは愛犬タッキー。
【シャコンヌ狂時代】 エリザベス・ウォルフィッシュ Elizabeth Wallfisch ( W )
"retour" ( 1990 )
歌 / 今井美樹
( FOR LIVE FLCF-31078 CD )
「今井美樹のような」――。
そうたとえるしかないようなすてきな歌声がいい。そこに生まれる空気感がいい。そのやさしい雰囲気につつまれる感覚がいい。
たとえば、岩崎宏美が、そのカヴァー・アルバムで今井美樹の『PRIDE』をうたっている。
岩崎宏美は超一流であるが、やっぱりこの唄は今井美樹でなければ、響いてこない。
今井美樹のうたう唄は今井美樹のためにできている。『PEACE OF MY WISH』など、ほかの歌手がうたえば、説教がましく聞こえてしまい、私ならディスクを放り投げかねない。
ただ、"Lluvia"に続くアルバム"flow into space"で、私自身はほのかな違和感をおぼえた。そして、"A PLACE IN THE SUN" で、自分が求めているものから離れてしまったな、という決定的なものを感じ、それを最後に、彼女のアルバムは買っていない。
したがって、私の愛聴するのは、主に、90年代前半までの彼女となり、もっているのは11枚。ライヴ盤が欠けている。会場の熱気など必要ないのでは……と考えて見送り、そのままになった。
いずれにも魅惑曲がふくまれていて、1枚もはずすことはできない。アルバム〝retour〝 は代表として挙げたにすぎません。
デビュー・アルバムの "femme" から5枚目の"mocha" まではアナログが存在。
"mocha"は、時代がCDにほぼ移行しとげたらしき時期に出たため、プレス枚数もすくないようだ。私もアナログでもっているのは最初の4枚まで。
特別愛惜ナンバーを思いつくまま列挙すると、『夏をかさねて』 『黄色いTV』 『retour』 『野性の風』 『Lluvia』 『笑顔』 『とっておきの朝を』 『flow into space』 『半袖』 『瞳がほほえむから』 『PEACE OF MY WISH』 『9月半島』……まだまだある。
サラリーマン時代――。
ゴールデンウイークがひと月後にせまり、私は会社に対し、GW10連休を要求した。出勤は暦どおり、と聞かされたからである。
大型連休を利用して北海道に行くつもりだった。その会社に就職したおかげで、毎年続いていた北海道行が、前年にとぎれていた。
先輩社員からは、みんなをはたらかせておいて自分は休みか、と至極当然な顔をされたが、意に介さなかった。
結局、休みまで毎週土曜出勤など、あれこれ交換条件を提示され、それらをすべて受け入れることで手を打った。
「すんませんなァ」
私は笑いをこらえながらそう言い、その場でフェリー会社に電話を入れ、チケットを押さえた。
GWの北海道はメチャメチャ寒く、内陸部は残雪がどっさりであり、雪上にテントを張らされたりもした。キャンプ場はどこもかしこもガランとしていて、心細いことこのうえもない。
今なら願ったり叶ったりのシチュエーションであるが、当時はまだ年季が足りなかった。
酒と音楽が心強い相棒だった。その音楽も、クラシックやジャズには手が伸びない。私が聴いていたのは、人の歌声ばかりであり、その中心となっていたのが山下達郎、そして今井美樹だった。
焚き火の前でホットウィスキーをやりつつ、同じカセットを毎夜、繰り返し聴いていた。時代はすでにCDになっていたが、電池の消耗度の低さでカセットのほうがまだ圧倒的に優位だったのである。
カセットは、やがてCDになり、今やオーディオ・プレーヤーになった。しかし、キャンプで聴く音楽はほとんど変わっていない。
今でも北海道に行くと、今井美樹の『retour』なんかを聴きながら、あの正味一週間のうち5日間が雨だったゴールデンウイークを思い出したりする。
キャンプの夜に、バッハやベートーヴェンがなくてもかまわない。だが、今井美樹がなければ困る。もし、聴けないとなると、ヘタすりゃ、キャンプ自体を中止することになる。
【シャコンヌ狂時代】
アリーナ・イブラギモヴァ Alina Ibragimova ( I ) クリストフ・ポッペン Christoph Poppen ( P )
『上を向いて歩こう』 ( 1961 )
歌 / 坂本九 詞 / 永六輔 曲・編 / 中村八大
(東芝音楽工業株式会社 JP-5083 EP)
幼いころ、母親について、ひと駅離れたスーパーまでよく買い物に行った。
親が食料品などを買いあさっているあいだは退屈なので、ほかの店をのぞいて時間をつぶした。
2階の〝専門店のフロア〟には、本屋からスポーツ用品店まで、さまざまな店が集合している。雑貨店、今でいうアクセサリーショップなどもある。
装飾された小箱が十ばかりならんでいた。
オルゴールだった。
なかに一つ、お気に入りがあって、その店へ行くたびに、そればかりいじっていた。曲がよかった。
結びつけてあるタグに曲名が記してある。ヘンな名前だ。
『上を向いて歩こう』――。
そのオルゴールがほしくてならなかったが、ガキにすればやや高額な品で、そう簡単には手が出ない。
ある日、親戚の人がウチを訪ねてきた。夏の暑い時季で、1泊か2泊して帰った。
帰り際、小遣いをくれた。千円札を一枚。
五百円あれば、たいていのものは買える、そんな気分になる時分の千円だ。分不相応な額と言っていい。
あのオルゴールのことを思い出していた。
数日後、一人で出かけた。
すでに夕刻だった。明るいうちには帰ってこれないのはわかっていたけれども、がまんができなかった。
スーパーに到着する。2階に駆け上がる。アクセサリーショップに直行、オルゴールを手にする。そのままレジに持って行く。
店員が、動作確認のためだろう、オルゴールのフタを開いた。砂金のような音色がこぼれ落ちた。
驚いた。
『上を向いて歩こう』ではない。デザインがまったく同じで、気がつかなかったのである。
取り替えをたのんだ。売れてしまった、と女性店員は言う。ずーっと置いてあったのに、と文句をつけた。だが、ないものはどうしようもない。
納得できず、しばらくそこで踏んばった。店員は困ったような顔で私を見おろしていた。
そのうちまた入ってくるから。やがて、そんななぐさめの声が聞こえた。
ふてくされて店を離れた。
外に出るとすっかり暗くなっている。泣きたい気持ちだった。
♪上を向いて歩こう
にじんだ星をかぞえて
思い出す 夏の日
一人ぼっちの夜
だいぶあとになってから、そんな歌詞を知った。あのときの自分そのものだったことに驚いたものである。

昼間っから呑み、どうやって帰ったのか……。
翌日、カメラをチェックすると上の画像が飛び出してきた。
どうやら、クルマのミラーを写したものらしい。
そういえば、撮ったような気もする。
どうしょうもない。
SONY α350
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
place: ?
※『酔って候』……詞 / 曲 柳ジョージ 歌 / 柳ジョージ&レイニーウッド
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先日、ラジオを聴いていたら、つのだ☆ひろさんの番組で、〝雨の昭和歌謡〟というのをやっていた。すてきな曲をたくさん聴けた。
で、自分なら……と、思いつくままならべてみました。
track 01: 『雨にぬれても』 B.J.トーマス
track 02: 『RAINY DAY』 山下達郎
track 03: 『テンダーレイン』 尾崎亜美
track 04: ヴァイオリン・ソナタ第1番『雨の歌』
track 05: 『氷雨』 佳山明生
track 06: 『そして僕は途方に暮れる』 大沢誉志幸
track 07: 『雨だれ』 太田裕美
track 08: 『みずいろの雨』 八神純子
track 09: 『雨』 中司雅美
track 10: 『雨の物語』 イルカ
track 11: 『さようならの世界』 森山良子
track 12: 『雨に泣いている』 柳
…………
なんとかLP1枚分。
案外、浮かんできませんねェ……。嫌いな曲なら、あるんですけどね。
忘れてるのもありそうですが、とりあえずこの12曲。(※一部、YouTubeより貴重映像拝借)
01、私的最高雨唄。
02、『JOY』に収録のLIVE VERSIONを好む。
03、アルバム『プリズミイ』に収録。なかなか泣かせます。
04、ブラームス作曲。名盤多数。ボベスコ、ヴィルコミルスカのをよく聴きますね。
05、淡々とした曲調がいい。歌詞も◎。演歌っぽくないオリジナル、佳山版を愛す。
06、♪もうすぐ雨のハイウェイ~。ヒットから10年ほど過ぎたころに好きになった。今はiPodに入れてます。
07、『木綿のハンカチーフ』より好きだった。
08、『思い出は美しすぎて』が猛烈に好きだが、これもいい。
09、中司雅美は高校の後輩だそうで。悪くないですヨ。
10、『なごり雪』とならぶ名歌。
11、マイナーな唄も、及川恒平&小室等。高校生のころ愛読していた『青春改札口』というマンガに出てきた。
12、♪Weep in the rain.... カッコよかったなァ……。
中村あゆみの『翼の折れたエンジェル』もいい唄でした。
どうやら最近、〝昭和歌謡〟という一つのジャンルが確立されつつあるらしい。
たしかに、いい唄がたくさんありましたねえ。
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
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父ありて明ぼの見たし青田原
――小林一茶
ちょうど2年前の05月19日に親父は死に、その2日後――すなわち2年前の今日――、北邙(ほくぼう)の煙と化した。
数日前の深夜のことである。
自動車の運転中、カーラジオでNHKの『ラジオ深夜便』を聴いていた。
流れてきた歌に引きこまれた私は、クルマを路肩に停め、エンジンを切り、耳をかたむけた。
岩崎宏美さんの歌だった。
そして、今なお心のかたすみに消え残っていた、無念だったのではないか、という想いが、この歌を聴いて、かならずしもそうではなかったのかもしれない……という明るいものに変化するのを感じたのだった。
私はしばらく、そこを動けなかった。
すぐにCDを取り寄せた。
亡父の祥月命日にこの歌を聴きつつ、一杯の酒を呑むことができたことに、心の底から感謝している。
『人生の贈り物 ~他に望むものはない~』 詞 / 楊姫銀 訳詞・曲 / さだまさし 歌 / 岩崎宏美
季節の花がこれほど美しいことに
歳を取るまで少しも気づかなかった
美しく老いてゆくことが
どれ程に難しいかということさえ気づかなかった
もしも もう一度だけ若さをくれると言われても
おそらく 私はそっと断るだろう
若き日のときめきや迷いをもう一度繰り返すなんて
それはもう 望むものではない
それが人生の秘密
それが人生の贈り物
…………
私の人生の花が散ってしまう頃
やっと花は私の心に咲いた
並んで座って 沈む夕日を一緒に眺めてくれる
友が居れば 他に望むものはない
それが人生の秘密
それが人生の贈り物
※詞は中略。歌はアルバム"Dear Friends IV"( Imperial Records, TEICHIKU ENTERTAINMENT INC. TECI-1232 )に収録されています。
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ある日の朝刊にオーディオテクニカの広告。あたりまえの言葉に、ふと、感じ入った。
あたりまえのことさえ、声や文字にされないと気づきにくくなっているのだろうか。
愛用ヘッドフォンはAテクニカ製ではないが、iPod用イヤフォン、モノラル・カートリッジなどでお世話になっております。
ところで新聞は朝日。隣は有名な『天声人語』である。深代サンのころにくらべると、かなり落ちとるね。
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
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〈以下は、本館に保管していた雑文の再掲載です。〉
♪WOO 授業をサボッて
陽のあたる場所に いたんだよ
寝ころんでたのさ 屋上で
たばこのけむり とても青くて
内ポケットに いつも
トランジスタ・ラジオ
――詞・曲 / 忌野清志郎 G.1,238, 471 編 / RCサクセション
……………………
中学生か高校生らしき少年が、退屈な授業をすっぽかしてラジオを聴いている。それも国内の放送ではなく、海外放送のようである。最新のロックに夢中なのだ。はやいとこ、こんな学校出て……と大きな夢を思い描いているとも想像される。で、音楽に集中しているかと思えば、ちゃっかり彼女のことを思い浮かべたりもする。
「今から××(※教師の名)やな、天気もええし……やめとこか」
そんなことをほざき、ツレと学校を抜け出す。喫茶店に行こうにもカネがない。で、缶ジュース買って、校庭の隅とか、近所の公園のベンチで、クソ生意気にもタバコ吸いながらチンタラする。そんな経験はだれにもあるにちがいない。
青春をテーマにした唄はたくさんあるが、どれにもこれにも、大なり小なりつくりものくささがあるものだ。その点、『トランジスタ・ラジオ』は自然そのもので、違和感がなく、まさに着古した学生服のようなフィット感があった。
私にとって、不滅の青春ソングである。ラジオといえば夜、と思いがちなところ、この唄は真っ昼間からラジオときた。そこもいい感じ。
『トランジスタ・ラジオ』を、私の〝不滅の青春ソング〟と書いた。
すぐれたミュージシャンはすくなくない。だが、そんな唄を残してくれるやつなんて、そうしばしば現れるものではない。
キヨシローが燃えつきた。
酒だ。酒しかない……。
RC SUCCESSION: 『トランジスタ・ラジオ』 ( 1980 )
(Kitty RECORDS 7DK 7002 EP)
SONY α350
SONY α50mm F1.4(SAL50F14)
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
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ほったらかしにしてあったカメラのなかに撮影途中のフィルムが入ったままだった。
電池切れで巻き取れなかったためである。わざわざ新電池を購入&装填するのを面倒がったのだった。
ずっと気になっていて、今日、ついに現像に出した。DPEショップへカメラごと持ちこみ、電池が切れてるのでそっちでうまくやってくれ、とたのんだ。
手動で巻き取ることになり、「フィルムにキズがつくかもしれん」とのことだったが、私は「いくらフタを閉じたままだったとはいえ、もうダメか……」と半分あきらめており、つまりダメモトだったので、「かまわない」と応えた。
すると……ドッコイ、ちゃんと写っておりました。
つまり、この写真が(今のところ)私の最後の銀塩写真ということになります。
2003年に大阪南港のATCでおこなわれた尾崎亜美さんのミニライヴを聴いた際、撮らせていただいたものです(※当日は撮影禁止となっていないようでしたので……)。
亜美さんがライヴをやるという情報を得、ツーリング気分でオートバイにまたがり、(最近話題の)南港ATCまで行きました。
もっといいカットがあったのですが、その部分のネガ自体が変色、というか退色して、夜間コンサートみたいになってしまっていた……残念。
とはいえ、これら2枚もたいがい色あせてますけども。
第2回「音楽の祭日」ATCオズミュージックフェスティバルにて (2003年06月21日)
私は彼女のアルバム『プリズミイ』を今でも愛聴しています。
MINOLTA α707si
TOKINA AT-X Pro AF80-200mm F2.8
KODAK GOLD 400
scanner: CANON LiDE 600F
place: ATC, osaka
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