酔言妄語

2009年12月 8日 (火)

百年の孤独

100china5
 
 大人気&入手難で知られる焼酎『百年の孤独』である。
 やっぱり違うねェ、この深み、この香り。その名のとおり、ふと孤独感におそわれるような、なんともいえぬ、この余韻。
 まさに、違いのわかる男のための酒、と言ってよろしかろう。
 
 fefefe 「この微妙な揺れとゆうか、メロディーとゆうか……まるで酒が、グラスのなかから愛の言葉をささやきかけてくるみたいやないか。さすがは『百年の孤独』。マ、おまえらは呑まんでエエぞ。トーシローにはこの味、わからんやろからな……ドゥハハハハ」 

 30分後――。

 おまえらA 「おい、あいつ、トイレに入ったまま出てこんやないか」
 おまえらB 「思いっきり、もどしとるぞ。さっきまでエエ調子で呑んどったのに、なんでや?」
 おまえらC 「せっかく、エエ酒呑ましたったのに……」
 おまえらA 「そやけどおまえ、こんな酒、よう手に入ったな。苦労したやろ」
 おまえらC 「こんなもん、上海でなんぼでも売っとるがな」

 fefefe 「……アカン……ドタマが割れそうや……み、水や、水くれ……」
 

100china25
 ↑左がホンモノの『百年の孤独』。
 

100years5  
 

 つい最近も大阪で、《笑笑(わらわら)》のデザインパクリ事件がありました。
 パクッた居酒屋店主は中国のご出身やったそうです。〝わらわら〟と「わざわざ」読み仮名までふっておいて、「似せたつもりはない」ゆうてはりましたな。
 するとこの『百年孤独』(※ちなみにワタクシ、実際は呑んでおりません)などはどう釈明しはるのか。ぜひぜひ、聞いてみたいですなァ(笑)

「なにゆうとんねん。あっちのは〝の〟が入っとるけど、こっちのはない。ぜんぜんちゃうがな
 あるいは、
「あっちは日本語と英語で書いたある。こっちは中国語だけや。ぜんぜんちゃうがな
 あるいは、
「あっちは紙の茶色が濃いし、瓶もでかい。ぜんぜんちゃうがな
 あるいは、
「あっちは手に入らんけど、こっちはなんぼでも手に入る。ぜんぜんちゃうがな
 あるいは、
「あっちは高いけど、こっちは激安やぜんぜんちゃうがな
 あるいは、
「あっちはうまいけど、こっちはまずい。ぜんぜんちゃうがな
 あるいはシンプルに、
「見たらわかるやろ。ぜんぜんちゃうがな
 ひょっとすると、こうくるかも。
「あっちがマネしとるんや!」


 ほんまにもう、なんとかしたってぇな……胡錦涛はん(涙)
 

 SONY α350
 SONY α50mm F1.4(SAL50F14)
 place: 銘酒蔵《昌佳》 ※店で出しているものではありません。ネタ用です。

 

| | コメント (10)

2009年10月29日 (木)

900000000円

 名ヴァイオリニストのアーロン・ロザンドが愛器のグァルネリウスを手放した――というニュースがあった。
 音楽家生活から引退するのだろうか。82歳というから、そういうことなのかもしれない。あるいはすでに引退していたのかもしれない。
 彼のグァルネリウス・デル・ジェス〝コハンスキ〝は1741年製作、歴史的名器として知られていた。

 その買値が9億円。史上最高額という。
 これについては、その時代のレートというのがあるから、一概には言えないが、昨今の世界的不況を考慮すれば、実質的にもダントツの史上最高ではあるまいか。

 グァルネリウス・デル・ジェスというのは、グァルネリ一族というヴァイオリン製作の名門があり、そのなかでも名人とされたバルトロメオ・ジュゼッペ・アントニオ・グァルネリが造ったヴァイオリンをさす。
 日本人演奏家では、五嶋みどりがデル・ジェスを使っている。

 ジュセッペ・グァルネリは、ストラディヴァリとならんで、史上最高のヴァイオリン製作者とされている。
 伝えられるところでは、実直なストラディヴァリに対し、グァルネリは酒好きの女好きでだらしのないところがあったという。そんなエピソードを聞くと、私などは、グァルネリのほうに親近感を抱いてしまう。

 こういうのは、買い手が値段を決めるものだろうから、これを高いとか安いとか言うのは筋が違っているだろう。
 ともかく、この〝コハンスキ〝が、美術品扱いされて、「すぐれた」(※ここが大事)演奏家の手から遠ざけられないことを願うばかりである。

 私はクラシック音楽に親しみ、なかでもヴァイオリン音楽を好んで聴いているが、実は、いまだに楽器の音がわからない。レコードやCDを聴いて、それがストラディヴァリウスであるかグァルネリウスか、あるいはグァダニーニであるか、聴きわける自信はゼロである。
 わかるのは、それが「いい音」であるか、「そうでない音」であるか、だけだ。
 しかし、クラシックにうるさい人のなかには、「さすがはストラディヴァリウスだ」とか「グァルネリならではの……」とかそんなことを言っている人がいる。わかる人にはわかるらしい。

 話を元に戻すと、私はヴァイオリンを売ったロザンドの演奏が聴けるCDやDVDをもっている。
 その900000000円の音が入ったディスクがいくらかというと、2枚組のCD(写真右下)で2000円、DVDは香港製で10ドル、すなわち1000円足らずだった。

 ウナギ屋の前を通りかかる。高級ウナギ自体はいい値段であるが、匂いはタダだったりする。
 品のないことを想像してしまった……。

 
Rosand


 ※写真にうつっているヴァイオリンが9億円のグァルネリ・デル・ジェス。ロザンドの演奏も楽器に負けていない。とくに、写真下のバッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータはオススメです。なにしろ2000円ですからお買い得。今後は、〝史上最高額ヴァイオリンによるバッハ!〟――などという惹句がそえられるかもしれませんね。
 

 SONY α350
 SONY α50mm F1.4(SAL50F14)

 

| | コメント (4)

2009年10月26日 (月)

谷村新司&小川知子 『忘れていいの -愛の幕切れ- 』

Tackey3
 

 昨日の菊花賞――。
 当ブログでも記したとおり、遊び半分でフォゲッタブルという馬に目をつけた。
 それが、あわや優勝か、というような走りをみせ、2着に突っこんできたのである。
 7番人気での2着であるから、これはあっぱれと言ってよろしかろう。
 複勝は550円。上等だ。
 買うてへんので関係ないですけどね。
 というか、買わんから当たるんですな。
 買うたらハズレとったはずや。
 と、思うことにして……。

 テレビ観戦したあと、いつしか耳の奥で歌が聞こえていた。
 それが、

  こちら

 だった。

 ……とまァ、おかげで、ステキな唄を聴くことができた。
 若かりしころ、これをスナックのお姉サマとうたったことを思い出して、ニタリとできた。
 そして当時は、この歌詞の内容をよくわからずにうたっていたことにも気づいた。
 ウマでコテンパンにやられたあの時代を思い出すことができた。

 でも、ちょっとクヤシイ気も……(笑)


 それはさておき――。

 では、フォゲッタブル、次走は買いか……?

 短距離はムリっぽいので、条件さえととのえば、ジャパンカップか有馬記念になるのだろう。
 しかし、古馬相手に通用しそうな迫力はなかった。それに、菊花賞を観た印象では、4着に入ったイコピコのほうが力は上だろう……などと考えていたら、また歌が聞こえてきた。

  ♪忘れていいのよ、私のことなど~

 ややっこしい名前だ(forgettable=忘れてもいい)。
 そう謙虚にこられると捨てにくい。

 買わんとは思うが、えてしてこういうのが来よるんだ……ホンマ。
 

 Canon Power Shot A530
 place: hyogo
 ※写真と文は無関係です。モデルは愛犬タッキー。


 【シャコンヌ狂時代】 エリザベス・ウォルフィッシュ Elizabeth Wallfisch ( W )

 

| | コメント (4)

2009年9月25日 (金)

雨蛙

 映画『七人の侍』――。
 ある山村が侍の助けを借りて、村の未来のために、野武士の一団と一戦交えることになる。戦略上、犠牲を強いられる百姓が何人か出てくる。村を要塞化するためには、三軒の離れ家をあきらめなければならない。
 対象となった百姓らは住みなれた家の放棄を迫られる。当然のように不満が爆発、そんな要求を呑めるか、とばかりに彼らは別行動をとろうとする。
 それを侍のリーダー・勘兵衛(志村喬)が一喝して鎮める。
「離れ家は三つ、部落の家は二十だ。三軒のために二十軒を危うくはできん。また、この部落を踏みにじられて、離れ家の生きる道はない」
 そして名セリフ、
「人を守ってこそ、自分も守れる。おのれのことばかり考えるやつは、おのれをも滅ぼすやつだ」
 と続く。

 八ツ場ダムの中止(or 継続)問題。
 なんとなく、『七人の侍』のあのシーンを思い出した。


 http://yamba-net.org/
 
 ↑をじっくり読むと、内容も興味深いが、同時に、マスコミの偏向ぶりが透けて見えてくるような気がしてならない。
 「マスコミはウソをこいとる」とまでは言わんが、ここに示されていることなどをもしっかり踏まえたうえで、報道しているのかどうか。

 「工事は7割進んでる」の「7割」てのは進捗率ではなく、「予算の7割を使っちゃった」という意やそうですな。
 古来、まぎらわしい表現というのは、うしろめたさの証明になっているものだが……さて。
 


Frog0909025
 
 中止反対派 「たまったもんじゃない!」
 frog 「そらまァ、ダムがでけんことには溜まりまへんわな」
 

 SONY α350
 TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
 place: konan, shiga

 

| | コメント (3)

2009年8月18日 (火)

great game

Kg2b6
 

 全国高等学校野球選手権大会に、兵庫県代表として関西学院(くゎんせいがくいん)高等部が出場した。

 かつて関西学院(大学)とは縁があった。
 校歌『空の翼』や応援歌『新月旗の下に』は中も高も大も同じである(※今は幼稚園や初等部もあるそうだ)。なつかしいので聴きたいものだと思った。両歌とも、入学時にたたきこまれるので、私は今でもうたうことができる。

 関学は初戦を突破した。甲子園に校歌が流れたが、私は所用でTVやラジオを視聴することができなかった。
 そして今日の二戦目、中盤からテレビ中継を観ることができた。

 関学高等部は敗れ去り、結局二度目の校歌は聴かれなかった。
 勝利に越したことはない。しかし、ソウルフルな闘いぶりに私は大いに満足した。相手は強豪校で、いわゆる〝順当勝ち〟なのかもしれない。が、観戦者に感動を与えたのはまちがいなく関学の全員野球だったはずだ。

 試合後の相手監督のコメントに腹を立てた。おのれの采配ミスの反省に終始し、それがなければ楽勝だったと言わんばかりだったからである。
 私は「こんなデリカシーのないやつが監督やってるのか!」とテレビに向かって吠えた。「こいつは人間ができていない!」と毒づき、すくなくとも教育の現場には不適な男だと結論づけた。
 その点、関学の広岡監督は謙虚だった。「関学は予想以上によくやった、と観ている人は思ったのではないか」と、そのなかに自身をもふくめたうえでそう語り、誇りをただよわせていたのである。

 自分のそんな過剰な反応に気づき、試合に熱狂させられていたことに気づいた。
 おそらく、ひさしぶりに観た高校野球が、高校野球らしいひたむきな野球、次を考えない全力を尽くした野球だったのがうれしかったのだろう。

 ありがとう、関西学院高等部野球部員諸君。
 中退した学校(の関連機関)とはいえ、なんとなく忠臣蔵の不破数右衛門の心境で応援した。
 すばらしいゲームだった。


※写真は関西学院の校章。
 高校の大先輩で、ちゃんと関学を卒業された方が、何年かまえにくださったもの。
 学生時代にもっていた校章を、中退後も思い出として保管していたが、いつしか紛失してしまい、残念がっていたのだった。当時私がもっていたものは銀色だったような記憶があるが、これは真鍮のような色をしている。
 初戦での『空の翼』と『新月旗の下に』はYouTubeで視聴できました。
 

 SONY α350
 TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO

 

| | コメント (6)

2009年8月 8日 (土)

ビアガーデンよ、さようなら

 毎度の気の置けぬオッサンキャンプメンバーで梅田の某ビアガーデンへ突撃。
 実はココ、時効だろうから書くが、高校生時代の夏、よく飲みに来ていたところである。友人がバイトしていたのだ。いろいろと愉しいことがあった。詳細は省略す。
 

Bgng6
 ↑前回の大野山キャンプをブッチしたNG氏が復帰。背後を見ると空いているようにみえるが、これは閉店間際ゆえ。この日、超満員。われわれも予約のうえ、乗りこんでいた。
 

Bgsn6
 ↑長々と呑みつづけるタイプ、馬でいえば典型的ステイヤーのSN氏。時間の限られた電撃戦は苦手のようだ。
 

Bgytt6
 ↑黒ビール派。YT氏。
 

Bgnsy6 
 ↑それなりに盛りあがるが……。
 

 ビアガーデンも様変わりした。
 飲み放題・食い放題。ビールはジョッキをもってもらいにゆく。料理は積んである皿を手にして好きなのを取るバイキング形式。

 アカン。
 お代わりのたびに席を立つことになり、会話は途切れる。せわしない。
 やっぱり、手のでかいニーサンがジョッキを6つも8つもつかんで、泡をこぼしながらそのへんを行ったり来たりしてくれんと……。
「たのむで」のひとことでビールがサッと運ばれてこんと……。
 私は酒場で働いた経験があるけれど、なれてくると10件くらいの注文は一発で頭に入るものである。
 ほどなく、(たとえば今回は4人だから)4つのジョッキがドンとテーブルに届くときの小気味よさがほしい。

 全員不完全燃焼!

 料理もたいしたことない。そのせいか、各テーブルには盛大なる食べ残し。美しい光景ではない。
 もうビアガーデンはやめた。
 やっぱり、焚火でエンエンとグイグイ――がよろしいワ。
 

 SONY α350
 SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
 place: 大阪梅田

 

| | コメント (6)

2009年7月24日 (金)

my nostalgic 11 - 忘れ得ぬ人 in Hokkaido( 2 )

Onsenryonin6

 池田一行さんといって、自称〝温泉旅人(おんせんりょにん)〟。
 全国の温泉という温泉を巡りに巡って、その数や3000を超えるという。
 それだけにとどまらない。『これが温泉だ!』という本を自費出版。現物をみせてもらったが、すばらしい仕事だった。
 すべてをみずから撮り、みずから書いている。おのれの皮膚で感じた温泉の印象をストレートに書き表した力作で、そんじょそこらのガイドブックなどとは次元が違っていた。
 さすがは旅人だけあって、ネット上では、旅先などで池田さんと出会った方々の記述がちらほら見られる。

 耳をかたむけているのは、茨城のIさん。茅葺き屋根の職人をしておられる。ここ(然別峡野営場)で出会い、晩餐をともにした。
 一泊のつもりが、翌朝、池田さんと談笑するうちに時間が過ぎ、また、ほかのキャンパーらと仲よくなったりして、ともに連泊することになってしまった。

 とにかく、池田さんの温泉にかける情熱には、口先ではないほんものの迫力があった。
 なにかに打ちこめることのすばらしさを、その気魄で教えてくれた。
 まさに「温泉旅人」である。

 露天(野天)風呂に入るたびに、温度計を握りしめた池田さんのことを思い出す(笑)。
 

※国設然別峡野営場はこの年(すなわちこの直後)、台風によって壊滅的な打撃を受けた。魅力的な森林は消滅してしまい、ただの山間広場になってしまった。
 

 date: 2006年09月

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月22日 (水)

1st anniversary

090712066
 
 cat 「ワシらのおかげやで」
 fefefe 「おっしゃるとおりでございます」
 
 
 本館のウェブサイトは8日がanniversaryだった……と今ごろ気づいたら、なんと、このブログは本日でちょうど丸一年。
 命日は忘れないが、誕生日には鈍感である。deathはけっこう意識するが、birthにはあまり関心がない。これもトシのせいだろうか。

 ともかく1年もった……みなさん、ありがとう。
 

 SONY α350
 TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
 place: hyogo

 
 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年7月19日 (日)

飛んで陽に入る夏の虫の言い分

Kogane6

 
 この小型の(※1センチ足らず)コガネムシの背中にはまだら模様がある。だから、セマダラコガネ。
 虫の名前にはテキトーなのが多い。オオクワガタがいれば、コクワガタがいたりする。     
 フンコロガシという名の虫もいるし、トチコロガシというのもいる(これはちょっと違うか)。

 セマダラコガネは害虫……とされる。幼虫は芝の根を食するため、ゴルフ場のみごとなグリーンをところどころ枯らしてしまい、おのれの背中のようにまだらにしてしまうことがあるそうだ。まことにけしからん虫と言わねばならない。
 だが、

 ――とここまで書いたとき、唐突に電話が鳴った。非通知だった。

 どうせロクな電話ではなかった。私は受話器をとり、対非通知電話用の決まり文句を吹きこんだ。
「ハイ! ウンコタレです」
(ちょっとワシにもゆわしてくれ)
 なんと、セマダラコガネだった。
 彼はまくしたてるように話しはじめた。文字どおり、虫の居所が悪そうだった。
(そら、ワシらは「けしからん虫」かもしれんで。そやけど、ワシらは、枯れた芝生を見ると痛快な気分を抑えきれんのや。半分イヤガラセでやっとる)
「なんでそんなことしますのん?」私は訊いた。
(ゴルフっちゅうやつ、正確にゆうたら、一部か大部かの素人ゴルファー連中が好きになれんからや)
「そらまた、なんで?」
(個人競技やのに群れたがる。ゲーム中(の昼休み)に酒を呑みよる。みずからウマになって、友人・知人らに賭けさしよる……驚くべき品のなさやないか)
「なるほど」
(いったい、そんなもんがスポーツといえるんか? 本来のゴルフというもの、ほんでプロとか、マジメにやってるアマチュアが気の毒っちゅうもんや。そやろ?)
「そうですな」
(おまえもバイク乗りらしいけど、たとえば珍走団といっしょにされたらどない思う?)
「困るのだ」バカボンのパパが言った。
(も一つゆうたら、ワシの知る素人ゴルファーは、たまたまか知らんけど、どないみても運動神経の鈍そうなやつが多い。ほんで、〝マナー〟を大義名分にして、他人の陰口を言いまくるのも多いな)
「ほう」
(「あのひととはもうやりたくないワ」「あいつは、マナーを知らん」などと、そこにおらん人間のことを酒席でボロカスにあげつらいよる。まるで小中学生のグループ抗争や)
「エエ歳こいたオバサマやオジサマがそれをおやりになるんやったら、ガキ以下です」
 セマダラコガネは笑った。(おまえ、ようわかっとる。さすがはヘンコツや)
「ほっといとくなはれ。ほんで?」私は先をうながした。
(ところがや。奇妙なことに、そいつらは、その「やりたくない」、あるいは「マナーを知らん」と糾弾した相手と性懲りもなくラウンドをともにしよる。メンバーが足りんと自分らが遊べんようになるんで、たとえイヤなやつであろうと声をかけよるんやな)
「虫がよすぎる」
(ほんで、「ナイショッ! パチパチ……」や)
「虫酸が走る」
(そんな連中にワシら、害虫言われとるんや。どんならんで)
「腹の虫が治まらない」
(そうゆうこっちゃ)

 そうしてセマダラコガネは最後に、(この国、恥を知らん人間が増えすぎた……)と、落胆の声を残して電話を切ったのである。


 彼の話が事実かどうかはともかく、おもろいのでそのまま文字に起こして掲載してみた。
 ところどころ枯れているグリーンを思い浮かべてみる。それはちょうど、開発によってところどころ不自然に芝生に変えられた広大な森に似とるような気がするのは、私だけか……。【fefefe】
 

 SONY α350
 TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
 ※光は朝陽。もちろん正しくは、「飛んで火に入る夏の虫」です。
 


 【シャコンヌ狂時代】 シュロモ・ミンツ Shlomo Mintz ( M )( 1983/1984 )

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月16日 (木)

大山鳴動鼠零匹

 唖然だった。
 内閣不信任決議案。自民に造反ゼロ。
 大山鳴動して鼠一匹どころか〇匹とは……。
 もとより、大山というほどのヤマではない、という見方もできるか。
 宮澤賢治の詩を引用する。ちなみに80年前の作品だ。


   『政治家』

 あっちもこっちも
 ひとさわぎおこして
 いっぱい呑みたいやつらばかりだ
 (中略)
 けれどもまもなく
 さういふやつらは
 ひとりで腐って
 ひとりで雨に流される
 あとはしんとした青い羊歯(しだ)ばかり
 そしてそれが人間の石炭紀であったと
 どこかの透明な地質学者が記録するであらう

 (新潮文庫『宮澤賢治詩集』より)

 ………………

 ところが、なかなか腐らんのや。
 いや、とうに腐っとるのに流されよらんのや。
 この調子じゃ、「どこかの透明な地質学者」は日本人ではないかもしれんです。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧