waiting for the sun
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: hyogo

この小型の(※1センチ足らず)コガネムシの背中にはまだら模様がある。だから、セマダラコガネ。
虫の名前にはテキトーなのが多い。オオクワガタがいれば、コクワガタがいたりする。
フンコロガシという名の虫もいるし、トチコロガシというのもいる(これはちょっと違うか)。
セマダラコガネは害虫……とされる。幼虫は芝の根を食するため、ゴルフ場のみごとなグリーンをところどころ枯らしてしまい、おのれの背中のようにまだらにしてしまうことがあるそうだ。まことにけしからん虫と言わねばならない。
だが、
――とここまで書いたとき、唐突に電話が鳴った。非通知だった。
どうせロクな電話ではなかった。私は受話器をとり、対非通知電話用の決まり文句を吹きこんだ。
「ハイ! ウンコタレです」
(ちょっとワシにもゆわしてくれ)
なんと、セマダラコガネだった。
彼はまくしたてるように話しはじめた。文字どおり、虫の居所が悪そうだった。
(そら、ワシらは「けしからん虫」かもしれんで。そやけど、ワシらは、枯れた芝生を見ると痛快な気分を抑えきれんのや。半分イヤガラセでやっとる)
「なんでそんなことしますのん?」私は訊いた。
(ゴルフっちゅうやつ、正確にゆうたら、一部か大部かの素人ゴルファー連中が好きになれんからや)
「そらまた、なんで?」
(個人競技やのに群れたがる。ゲーム中(の昼休み)に酒を呑みよる。みずからウマになって、友人・知人らに賭けさしよる……驚くべき品のなさやないか)
「なるほど」
(いったい、そんなもんがスポーツといえるんか? 本来のゴルフというもの、ほんでプロとか、マジメにやってるアマチュアが気の毒っちゅうもんや。そやろ?)
「そうですな」
(おまえもバイク乗りらしいけど、たとえば珍走団といっしょにされたらどない思う?)
「困るのだ」バカボンのパパが言った。
(も一つゆうたら、ワシの知る素人ゴルファーは、たまたまか知らんけど、どないみても運動神経の鈍そうなやつが多い。ほんで、〝マナー〟を大義名分にして、他人の陰口を言いまくるのも多いな)
「ほう」
(「あのひととはもうやりたくないワ」「あいつは、マナーを知らん」などと、そこにおらん人間のことを酒席でボロカスにあげつらいよる。まるで小中学生のグループ抗争や)
「エエ歳こいたオバサマやオジサマがそれをおやりになるんやったら、ガキ以下です」
セマダラコガネは笑った。(おまえ、ようわかっとる。さすがはヘンコツや)
「ほっといとくなはれ。ほんで?」私は先をうながした。
(ところがや。奇妙なことに、そいつらは、その「やりたくない」、あるいは「マナーを知らん」と糾弾した相手と性懲りもなくラウンドをともにしよる。メンバーが足りんと自分らが遊べんようになるんで、たとえイヤなやつであろうと声をかけよるんやな)
「虫がよすぎる」
(ほんで、「ナイショッ! パチパチ……」や)
「虫酸が走る」
(そんな連中にワシら、害虫言われとるんや。どんならんで)
「腹の虫が治まらない」
(そうゆうこっちゃ)
そうしてセマダラコガネは最後に、(この国、恥を知らん人間が増えすぎた……)と、落胆の声を残して電話を切ったのである。
彼の話が事実かどうかはともかく、おもろいのでそのまま文字に起こして掲載してみた。
ところどころ枯れているグリーンを思い浮かべてみる。それはちょうど、開発によってところどころ不自然に芝生に変えられた広大な森に似とるような気がするのは、私だけか……。【fefefe】
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
※光は朝陽。もちろん正しくは、「飛んで火に入る夏の虫」です。
【シャコンヌ狂時代】 シュロモ・ミンツ Shlomo Mintz ( M )( 1983/1984 )
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与那国島は、周囲が一部をのぞいて断崖絶壁となっている。まさに絶海の孤島である。
島の東端・東崎(あがりざき)の、身のすくみあがるような岸壁から沖縄本土に思いをはせると、この島に隔離されているかのような錯覚にとらわれたりした。
与那国馬は主として、南北にそれぞれ存在する牧場、それに東崎の3カ所で多数観られる。草をはみ、自由な時間をすごしている。
牧場内に柵などはなく、馬は北海道のどんな牧場よりも広いスペースをあてがわれている。牛も同じ場所に放されていた。
牛馬たちには高所に対する恐怖がないらしい。彼らは、ぞっとするような崖っぷちまでのこのこと歩いてゆき、平然と草を食い、ときにウンコなんぞを落とす。
朝、久部良(くぶら。西端にある集落)の宿泊地(※民宿『もすら』)から、クルマを飛ばして東崎へ向かった。ほぼ、島の西端から東端へ走り抜けることになる。それでも20分かからない。
東崎のサンライズのみごとさはもちろんのこと、そこまでのドライヴの気持ちよさも忘れられぬ。
SONY α350
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
TOKINA AT-X Pro AF80-200mm F2.8
place: 与那国島東崎
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早起きは三文の得ってとこですかな。
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: inagawa, hyogo
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長良川源流にあたる蛭ヶ野というところへ行った。キャンプ場があり、水が美味い。
そこで2日ばかりキャンプをして帰る予定が、2日目の朝、唐突に、行ったことのない佐渡島へ行きたくなった。
急遽予定を変更、キャンプを撤収し、蛭ヶ野を発った。新潟か長野(ちょうど県境あたり)での一泊をはさみ、佐渡へ渡った。
トキ保護センターを見物したりしながら、島を一周した。まだ2羽のトキ(※ミドリとキン)が存命中だったころである。
見学者とトキとのあいだにはかなりの距離がとられており、肉眼では見えなかった。望遠鏡で観られるようになってはいたが、そんなもんで観たところで……とテンション上がらず、結局観なかった。
佐渡では2日間の滞在だった。ドンデン高原で一泊し、赤泊港でもう一泊。写真はその赤泊での夜明けである。
それ以前も、その後もいろんな場所で夜明けを迎えたが、こんなに美しい朝をいくつも思い出せない。
ネガは変色してしまっているが……。
実は、生まれて初めて一眼レフを買い、初めてそれを携行してのツーリングだった。
このときはまだ「露出ってなにさ」のレヴェルである。絞りを開くと速いシャッターを切れるが被写界深度が浅くなる……とか、暗いときには高感度のフィルムを使う……とか、入門書でにわか仕込み。現場では、頭ではわかっていても、うまくできないことのほうが多かった。それでもいろんなものを撮った。
果然、失敗があった。
県境のキャンプ場で、たまたま出会った青年との記念写真が、露出不足で真っ黒なのが今も痛い。なにかの拍子に、ダイヤルがマニュアル(※つまり絞りもシャッターも自分で決めるモード)になっていたらしかった。デジカメだとその場で確認できるので、今ならこんなミスは起こりえない。
だいたい、キャンプで出会った人間とは、住所の交換はおろか名前すら訊かぬことが多く、当然、その後会うこともない。ふとした偶然から、意気投合したり、印象深い話をしたりした相手の写真はもっていたいものである。
キャンプ場利用者は私たち二人しかいなかった。彼はみやざきくんといい、テンカラ釣りに凝っていて、その話をしてくれたのをよく憶えている。
また、キャンプ場の名を思い出せない。新潟と長野の国境、平岩のあたりにあったはずだが……。
みやざきくんとは翌朝、国道148号線に出たところで別れた。手を挙げて合図を送ったとき、彼が私に向かってカメラを向けていたから、ひょっとすると現在、彼のアルバムのなかには、あのときの自分の写真が収まっているかもわからない……とそんな想像をしてみるのは愉しいことだ。
MINOLTA α707si
MINOLTA AF24-85mm F3.5-4.5
KODAK GOLD 100
scanner: CANON LiDE 600F
place: akadomari, sadogashima, niigata
date: 08/1994
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SONY α350
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
place: onbetsu, hokkaido
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ほどなく雪が降ってきて、すぐにやんだ。
SONY α350
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
place: inagawa, hyogo ( Jan. 02, 2009 )
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↑今回の北海道での、私的お気に入りショット。「北海道ならでは」とは言えませんが……。
旅の役者と
空ゆく鳥は
どこのいずこで果てるやら
――by 寺山修司
SONY α350
TOKINA AT-X Pro AF80-200mm F2.8
place: 北海道別海(べつかい)町
小学生のころ、BCLというのが流行った。放送を聴き、その受信状態を簡単なレポートにして局宛に送ると、返礼&受信証明としてベリカードという絵葉書様のカードを送ってくれたものであった。
当時、札幌テレビ放送が、リスナー向けのベリカードにここ、尾岱沼の風景を使用していた。それがどうしてもほしくてダイヤルを合わせた。夕刻以降になると電波の伝わり方がよくなる。大阪でも北海道の放送がじゅうぶん聴けた。
そしてレポートを送り、目当てのカードをもらった。うれしかったなァ……。
↓にそのカードもついでに載せる。「札幌テレビ」というものの、ラジオ放送もおこなっている。札幌テレビ放送はテレビ局として開局したのでこのような社名になった、と聞いた。
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