狩人
蜘蛛はしばしば狩人に喩えられる。紅葉狩りもやる。
SONY α350
SONY 135mm F2.8[T4.5] STF (SAL135F28)
place: 兵庫県猪名川町
立ち止まったら、オンブバッタが靴の端。
SONY α350
SONY 135mm F2.8[T4.5] STF (SAL135F28)
place: 服部緑地(大阪府豊中市)
バラを狙っていたらシジミチョウが飛び入り。
SONY α350
SONY 135mm F2.8[T4.5] STF (SAL135F28)
place: 服部緑地
♪夏が過ぎ 風あざみ
だれの憧れにさまよう
青空に残された
私の心は夏模様
―― 『少年時代』 (1990) 詞 / 井上陽水 曲・編 / 井上陽水 平井夏美
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: 服部緑地(大阪府豊中市)
ハチの名も、花の名もわからぬ。
山本周五郎の短編に『なんの花か薫る』というのがあって、見知らぬ草花に出くわすたびに思い出されるのである。
娼妓とボンボン侍との、みじかくもせつない物語で、本来ならドタマに来るような話を、周五郎は、まさしく、花の薫りで包むような品格の筆致で描いている。
並の腕なら、そのままに怒りか唖然の結末となるところ、やるせなさを呼び起こしながらも、すがすがしささえ感じさせるものに仕立てあげている。さすがのひとことだ。
最近、読書とは、ほとんど間遠。トイレのなかで読むくらいである。
読書の秋、ともいう。
パソコンもテレビもない部屋で、イッパイやりながら、周五郎でも読みますかネ。
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: hyogo
【追記】 花はどうやら「フジバカマ(藤袴)」(※園芸種)。七草の一で、実際は無香の由。
映画『七人の侍』――。
ある山村が侍の助けを借りて、村の未来のために、野武士の一団と一戦交えることになる。戦略上、犠牲を強いられる百姓が何人か出てくる。村を要塞化するためには、三軒の離れ家をあきらめなければならない。
対象となった百姓らは住みなれた家の放棄を迫られる。当然のように不満が爆発、そんな要求を呑めるか、とばかりに彼らは別行動をとろうとする。
それを侍のリーダー・勘兵衛(志村喬)が一喝して鎮める。
「離れ家は三つ、部落の家は二十だ。三軒のために二十軒を危うくはできん。また、この部落を踏みにじられて、離れ家の生きる道はない」
そして名セリフ、
「人を守ってこそ、自分も守れる。おのれのことばかり考えるやつは、おのれをも滅ぼすやつだ」
と続く。
八ツ場ダムの中止(or 継続)問題。
なんとなく、『七人の侍』のあのシーンを思い出した。
http://yamba-net.org/
↑をじっくり読むと、内容も興味深いが、同時に、マスコミの偏向ぶりが透けて見えてくるような気がしてならない。
「マスコミはウソをこいとる」とまでは言わんが、ここに示されていることなどをもしっかり踏まえたうえで、報道しているのかどうか。
「工事は7割進んでる」の「7割」てのは進捗率ではなく、「予算の7割を使っちゃった」という意やそうですな。
古来、まぎらわしい表現というのは、うしろめたさの証明になっているものだが……さて。

中止反対派 「たまったもんじゃない!」
frog 「そらまァ、ダムがでけんことには溜まりまへんわな」
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
place: konan, shiga

SONY α350
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
place: hyogo
【シャコンヌ狂時代】 豊嶋泰嗣 Yasushi Toyoshima ( T )( 1992 )

この小型の(※1センチ足らず)コガネムシの背中にはまだら模様がある。だから、セマダラコガネ。
虫の名前にはテキトーなのが多い。オオクワガタがいれば、コクワガタがいたりする。
フンコロガシという名の虫もいるし、トチコロガシというのもいる(これはちょっと違うか)。
セマダラコガネは害虫……とされる。幼虫は芝の根を食するため、ゴルフ場のみごとなグリーンをところどころ枯らしてしまい、おのれの背中のようにまだらにしてしまうことがあるそうだ。まことにけしからん虫と言わねばならない。
だが、
――とここまで書いたとき、唐突に電話が鳴った。非通知だった。
どうせロクな電話ではなかった。私は受話器をとり、対非通知電話用の決まり文句を吹きこんだ。
「ハイ! ウンコタレです」
(ちょっとワシにもゆわしてくれ)
なんと、セマダラコガネだった。
彼はまくしたてるように話しはじめた。文字どおり、虫の居所が悪そうだった。
(そら、ワシらは「けしからん虫」かもしれんで。そやけど、ワシらは、枯れた芝生を見ると痛快な気分を抑えきれんのや。半分イヤガラセでやっとる)
「なんでそんなことしますのん?」私は訊いた。
(ゴルフっちゅうやつ、正確にゆうたら、一部か大部かの素人ゴルファー連中が好きになれんからや)
「そらまた、なんで?」
(個人競技やのに群れたがる。ゲーム中(の昼休み)に酒を呑みよる。みずからウマになって、友人・知人らに賭けさしよる……驚くべき品のなさやないか)
「なるほど」
(いったい、そんなもんがスポーツといえるんか? 本来のゴルフというもの、ほんでプロとか、マジメにやってるアマチュアが気の毒っちゅうもんや。そやろ?)
「そうですな」
(おまえもバイク乗りらしいけど、たとえば珍走団といっしょにされたらどない思う?)
「困るのだ」バカボンのパパが言った。
(も一つゆうたら、ワシの知る素人ゴルファーは、たまたまか知らんけど、どないみても運動神経の鈍そうなやつが多い。ほんで、〝マナー〟を大義名分にして、他人の陰口を言いまくるのも多いな)
「ほう」
(「あのひととはもうやりたくないワ」「あいつは、マナーを知らん」などと、そこにおらん人間のことを酒席でボロカスにあげつらいよる。まるで小中学生のグループ抗争や)
「エエ歳こいたオバサマやオジサマがそれをおやりになるんやったら、ガキ以下です」
セマダラコガネは笑った。(おまえ、ようわかっとる。さすがはヘンコツや)
「ほっといとくなはれ。ほんで?」私は先をうながした。
(ところがや。奇妙なことに、そいつらは、その「やりたくない」、あるいは「マナーを知らん」と糾弾した相手と性懲りもなくラウンドをともにしよる。メンバーが足りんと自分らが遊べんようになるんで、たとえイヤなやつであろうと声をかけよるんやな)
「虫がよすぎる」
(ほんで、「ナイショッ! パチパチ……」や)
「虫酸が走る」
(そんな連中にワシら、害虫言われとるんや。どんならんで)
「腹の虫が治まらない」
(そうゆうこっちゃ)
そうしてセマダラコガネは最後に、(この国、恥を知らん人間が増えすぎた……)と、落胆の声を残して電話を切ったのである。
彼の話が事実かどうかはともかく、おもろいのでそのまま文字に起こして掲載してみた。
ところどころ枯れているグリーンを思い浮かべてみる。それはちょうど、開発によってところどころ不自然に芝生に変えられた広大な森に似とるような気がするのは、私だけか……。【fefefe】
SONY α350
TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
※光は朝陽。もちろん正しくは、「飛んで火に入る夏の虫」です。
【シャコンヌ狂時代】 シュロモ・ミンツ Shlomo Mintz ( M )( 1983/1984 )
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