キャンプ

2009年12月 2日 (水)

CASIO PROTREK

Pt035
 

 カシオのデジタル・ウォッチ。
 プロトレックというシリーズがあって、アウトドアマンにはおなじみ、というより、もはや定番と言っていいかもしれない。
 北海道にツーリングに行ったり、最近はごぶさたであるが、登山に行ったりすると、これを手首に巻いているヤツをちょくちょく見かける。
 コンパス、気圧計測、高度計測などの機能が備わっている。
 気圧計は、街なかではなくてもかまわないものだろうが、フィールドではたいへん役に立つ。気圧は天候予測のための重要な情報となるからだ。

 私は2つもっている。
 ツーリングで使用するのは、もっぱら右のPRG-40というタイプ。文字盤が見やすく、軽いのがいい。
 左はPRG-60というもの。普段用に買った。私にとって、3つめのプロトレック。過去になくしたプロトレックが1つある。型番は憶えていない。
 かなりごつく、フィールドではやや使いにくい。ただし、バンドはチタン製なので見かけよりは軽い。
 シリーズ自体は現役だが、どちらの型もすでに製造中止になっている。
 

Pt025
 

 なんでまた突然、時計なんかを引っぱり出してきたかというと、実はこのPRG-60、なくしてしまって落胆していたのが先日、半年以上ぶりに、ひょっこり出てきたからである。
 石油用ポリタンクをつつんだビニール袋の底に落ちていたのだった。
 今春、ストーブが不要になり、ポリタンもろとも片づけているとき、なにかの拍子で、袋のなかに落っこちたのに気づかず、そのまましまってしまったようである。
 寒くなってきたので、ふたたびストーブの出番となり、いっしょに飛び出してきたわけだ。

 これの特徴は、デジタルとアナログの両方で時間を読めることで、一見、無駄なようにも思えるが、そうでもなく、そのときどきで、無意識に選択しているらしくある。
「あと何十分」などとおおざっぱな残り時間が気になるときは針を見つめており、「あと何分」と詰まってくると数字を見ているようだ。
 太陽電池が組みこまれているので、理論上では光ある限り動きつづけることになる。
 
 愛用時計の復活記念に撮ってみた次第デス。
 

Pt045
 

 SONY α350
 SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC

 
 

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2009年10月 7日 (水)

今井美樹  "retour"

Imairetour16
"retour" ( 1990 )
 歌 / 今井美樹
     ( FOR LIVE FLCF-31078  CD )


「今井美樹のような」――。
 そうたとえるしかないようなすてきな歌声がいい。そこに生まれる空気感がいい。そのやさしい雰囲気につつまれる感覚がいい。

 たとえば、岩崎宏美が、そのカヴァー・アルバムで今井美樹の『PRIDE』をうたっている。
 岩崎宏美は超一流であるが、やっぱりこの唄は今井美樹でなければ、響いてこない。
 今井美樹のうたう唄は今井美樹のためにできている。『PEACE OF MY WISH』など、ほかの歌手がうたえば、説教がましく聞こえてしまい、私ならディスクを放り投げかねない。

 ただ、"Lluvia"に続くアルバム"flow into space"で、私自身はほのかな違和感をおぼえた。そして、"A PLACE IN THE SUN" で、自分が求めているものから離れてしまったな、という決定的なものを感じ、それを最後に、彼女のアルバムは買っていない。
 したがって、私の愛聴するのは、主に、90年代前半までの彼女となり、もっているのは11枚。ライヴ盤が欠けている。会場の熱気など必要ないのでは……と考えて見送り、そのままになった。
 いずれにも魅惑曲がふくまれていて、1枚もはずすことはできない。アルバム〝retour〝 は代表として挙げたにすぎません。
 
 デビュー・アルバムの "femme" から5枚目の"mocha" まではアナログが存在。
 "mocha"は、時代がCDにほぼ移行しとげたらしき時期に出たため、プレス枚数もすくないようだ。私もアナログでもっているのは最初の4枚まで。
 特別愛惜ナンバーを思いつくまま列挙すると、『夏をかさねて』 『黄色いTV』 『retour』 『野性の風』 『Lluvia』 『笑顔』 『とっておきの朝を』 『flow into space』 『半袖』 『瞳がほほえむから』 『PEACE OF MY WISH』 『9月半島』……まだまだある。

 サラリーマン時代――。
 ゴールデンウイークがひと月後にせまり、私は会社に対し、GW10連休を要求した。出勤は暦どおり、と聞かされたからである。
 大型連休を利用して北海道に行くつもりだった。その会社に就職したおかげで、毎年続いていた北海道行が、前年にとぎれていた。
 先輩社員からは、みんなをはたらかせておいて自分は休みか、と至極当然な顔をされたが、意に介さなかった。
 結局、休みまで毎週土曜出勤など、あれこれ交換条件を提示され、それらをすべて受け入れることで手を打った。
「すんませんなァ」
 私は笑いをこらえながらそう言い、その場でフェリー会社に電話を入れ、チケットを押さえた。

 GWの北海道はメチャメチャ寒く、内陸部は残雪がどっさりであり、雪上にテントを張らされたりもした。キャンプ場はどこもかしこもガランとしていて、心細いことこのうえもない。
 今なら願ったり叶ったりのシチュエーションであるが、当時はまだ年季が足りなかった。
 酒と音楽が心強い相棒だった。その音楽も、クラシックやジャズには手が伸びない。私が聴いていたのは、人の歌声ばかりであり、その中心となっていたのが山下達郎、そして今井美樹だった。
 焚き火の前でホットウィスキーをやりつつ、同じカセットを毎夜、繰り返し聴いていた。時代はすでにCDになっていたが、電池の消耗度の低さでカセットのほうがまだ圧倒的に優位だったのである。

 カセットは、やがてCDになり、今やオーディオ・プレーヤーになった。しかし、キャンプで聴く音楽はほとんど変わっていない。
 今でも北海道に行くと、今井美樹の『retour』なんかを聴きながら、あの正味一週間のうち5日間が雨だったゴールデンウイークを思い出したりする。

 キャンプの夜に、バッハやベートーヴェンがなくてもかまわない。だが、今井美樹がなければ困る。もし、聴けないとなると、ヘタすりゃ、キャンプ自体を中止することになる。
 


 【シャコンヌ狂時代】
 アリーナ・イブラギモヴァ Alina Ibragimova ( I )  クリストフ・ポッペン Christoph Poppen ( P )

 

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2009年7月24日 (金)

my nostalgic 11 - 忘れ得ぬ人 in Hokkaido( 2 )

Onsenryonin6

 池田一行さんといって、自称〝温泉旅人(おんせんりょにん)〟。
 全国の温泉という温泉を巡りに巡って、その数や3000を超えるという。
 それだけにとどまらない。『これが温泉だ!』という本を自費出版。現物をみせてもらったが、すばらしい仕事だった。
 すべてをみずから撮り、みずから書いている。おのれの皮膚で感じた温泉の印象をストレートに書き表した力作で、そんじょそこらのガイドブックなどとは次元が違っていた。
 さすがは旅人だけあって、ネット上では、旅先などで池田さんと出会った方々の記述がちらほら見られる。

 耳をかたむけているのは、茨城のIさん。茅葺き屋根の職人をしておられる。ここ(然別峡野営場)で出会い、晩餐をともにした。
 一泊のつもりが、翌朝、池田さんと談笑するうちに時間が過ぎ、また、ほかのキャンパーらと仲よくなったりして、ともに連泊することになってしまった。

 とにかく、池田さんの温泉にかける情熱には、口先ではないほんものの迫力があった。
 なにかに打ちこめることのすばらしさを、その気魄で教えてくれた。
 まさに「温泉旅人」である。

 露天(野天)風呂に入るたびに、温度計を握りしめた池田さんのことを思い出す(笑)。
 

※国設然別峡野営場はこの年(すなわちこの直後)、台風によって壊滅的な打撃を受けた。魅力的な森林は消滅してしまい、ただの山間広場になってしまった。
 

 date: 2006年09月

 

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2009年7月15日 (水)

my nostalgic 10 - 忘れ得ぬ人 in Hokkaido(1)

Abashiri6  

 2年前、網走のキャンプ場で隣同士になった方です。
 このとき、67歳。宝塚市仁川在住。
 仕事をリタイアしたのち、12年連続の北海道。キャリア(荷台)は特注。
 滞在予定は40日間とおっしゃっていた。
 スイス、ニュージーランドにも行かれたそうですが、それでも北海道が色あせることはなかったとのこと。
 こういう元気人、ホンモノのアウトドアマンに遭えるのが、私にすれば、北海道の魅力の一つ。自分など、まだまだ青い、と思わされ、元気が出る。

 師匠、無断掲載スミマセン。今も元気で走ってはるかなァ……。
 

Abashiritent6

 このときのわがキャンプ風景。上の写真の方のテントは、私の立ち位置からさらに後方。ソロキャンパーは、お隣さんとベッタリくっつかないものである。くっつきたがるやつもいるが……。

 
【網走呼人浦キャンプ場】
 キャンプ場の評価としては(中)というところだが、タダなので文句はいえぬ。ひとつ言わせてもらえれば、トイレの個室が一つしかないのは、自分としてはヒジョーに心もとない。シーズン中ならたいへんなことになってしまいそうだ。

 

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2009年6月12日 (金)

オッサン野営団 - 大野山 2009初夏

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 毎度気の置けぬクァルテット(4人)で、アングラなテーマを中心に談論風発。
 酒は大阪、『秋鹿』無濾過生原酒〝山廃特別純米〟。

 この夜、ワタクシ、がんばって午前3時。
 ミナサン、午前4時。
 勝てん……。

 紫陽花で有名な大野山であるが、見ごろはもうすこし先のようだ。
 

 SONY α350
 SONY α50mm F1.4(SAL50F14)
 place: 大野山(おおやさん。兵庫県川辺郡猪名川町)

 

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2009年4月24日 (金)

my nostalgic 08  - 裏銀座縦走の思い出

 ここ最近、過去のネガをスキャナーで写真に起こし、パソコンで整理するという作業をのんびり進めている。
 出てきたものを、ついでにネタにもしてみるのである。


 信州・北アルプスにはいろいろなコースが用意されている。
 このときたどったのは〝裏銀座コース〟。
 前年、中央アルプスを単独縦走しており、ステップアップしたつもりの登山だった。
 日時は2002年08/28-09/03、ルートはざっと次のとおり。

 新穂高温泉→●双六岳→三俣蓮華岳→鷲羽(わしば)岳→水晶岳→●野口五郎岳→●烏帽子岳→不動岳→七倉乗越→●船窪野営地→北葛岳→蓮華岳→針ノ木岳→●大沢小屋前野営地→扇沢 (●=泊)

 テント泊の単独行である。
 気まぐれにしか登山をやらぬ者には、文字どおり、やや荷が重かったかもしれない。
 とにかく、しんどかった……。
 たしか荷物は、絞るだけ絞り、それでも水抜きで18キロだったように思うが、途中で遇ったヤツは30キロを担いでいた。そいつもしんどそうだったな。
 〝表銀座〟はすでに踏破していた。〝裏〟のほうがよっぽどキツいし、コワい。が、そのぶん達成感もまるで異なる。個人的には〝裏〟のほうが好きである。
 百名山の水晶岳(水晶小屋)あたりまでは人も多い。だが、その後野口五郎方面へ歩きはじめると、ほとんど人の姿を見かけなくなった。
 

40_5  40_3
 ↑(左)双六岳で一泊す。山吹色のテントがワタシのもの。 (右)三俣蓮華岳の三俣山荘前から槍ヶ岳を望む。
 このあと、鷲羽岳&水晶岳と続く。水晶岳はちょっとだけコースをはずれることになるので、分岐の水晶小屋に荷物を置いておき、空荷で登った。
 

P40_2  02p40
 ↑野口五郎岳。(左)すでにシーズンオフか、だれもいない。 (右)北アルプスの夕映え。アーベントグリューエン(=「夕刻の栄光」)という。

 野口五郎小屋はすでに営業を終了していたので、登山客はおらず。テントも私のひと張りのみ。みごとなアーベントグリューエンを独り占めだ。写真は、色あせているのではない。このように黄金色に染まる現象なのである。夜は風がめちゃめちゃ強かった。
 

40_2  P40

 
 船窪野営地は「テントを張ってよい」というだけの広場。粗末なトイレ、涌き水がある(ちょっと危険な場所にある)。
 有料となっているが管理人はいない。どうなっとるのか、と思っていたら、暗くなりかけたころ、集金人が来た。その先にある船窪小屋からやって来るのである。かなりの高低差がある。利用料金は500円だったと記憶するが、それだけのためにご苦労さまなことだと思った。
 水場から帰ってきたらその人はいた。外人サンだった。アルバイトという。ニコニコしている。ここまでの道のりをまったく苦にしていない。
 それもそのはずで、その人はネパールのシェルパ族だった。エベレストをマクラにしている民族にすれば、この程度はタバコを買いにゆくくらいのものらしい。
 写真を撮っとけばよかったと悔やむが、もうバテバテでそれどころではなかったようだ……。
 

40  40_3
 ↑北葛岳と蓮華岳のあいだには〝蓮華の大下り〟がある。500メートル以上の高低差だ。私の場合、これを逆に登る。大上りである。


 蓮華岳はコマクサの群生地。9月であり、すでにその時季を終えていたが、咲き残りがまずまず観られた。最盛期はさぞかしと思われる。
 前から観たいと思っていた白いコマクサを発見し、驚喜す。
 

Komakusawhite0158
 ↑白いコマクサはめずらしい。

 その後、針ノ木小屋から下山開始。大沢小屋のキャンプスペースで最後のキャンプ。ひさしぶりに缶ビールを飲んだ。だが、それよりも好きなだけ水が飲めるよろこびのほうが大きかった。
 翌日、扇沢に到着。縦走を完遂した。

 だが、旅はまだ終わっていなかった。
 その足で松本へ向かわねばならない。
 夜、松本で小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラによるベートーヴェンの『第9』を聴くことになっていた。そもそも、このコンサートに合わせて登山計画を立てていた。
 無理のない行程を組んだつもりも、一日でも遅れれば、高額チケットがフイになる。おかげで集中力が高まったかもしれない。
 

Sko0240
 ↑朝の6時。大沢小屋のキャンプ地にて。ここから扇沢までは平坦路。危険な場所はない。どうやらコンサートには間に合いそうだ。
 

40
 ↑ゴール。感動で全身がしびれる。

 
 
Skobee920 風呂になんぞ入っていない。汗が乾き、塩昆布人間のようになっていた。
 信濃大町から松本まで、電車内ではドアの隅っこに張りついていた。そうとうに汗臭いはずだった。
 松本駅そばのコインランドリーで服を洗い、銭湯に入って、登山靴のまま会場の《長野県松本文化会館》へ乗りこんだ。
 不思議に疲れはなく、眠気にも襲われずに全曲聴き通した。
 小澤の指揮よりも、東京オペラシンガーズの合唱のほうが印象に残っている。
 このときの演奏はCDになった。記念品としてもっているものの、残念ながら、たいしたものではない。
 20歳ごろに大阪で聴いた小澤&新日本フィルの『第9』がすばらしかったので、あれをもう一度、という願いが私にはあった。だが、ついにあのときほどの感動を味わうことはできなかったのだった。
 松本駅前の居酒屋でビールとウィスキーを飲んだあと、今はなき夜行の『ちくま』で大阪へ帰った。

 裏銀座縦走後はしばらく、「これで当分アルプスはエエワ」と思っていた。実際、あれから一度も登っていない。
 私は、ホントは高いところがニガ手である。なのに最近、またなんとなく血がさわぎはじめている。

 山行は、オートバイ・ツーリングにはないものをくれる。
 私は夏山しか登らないし、「趣味は登山です」と言えるほど熱心ではないが、あのだれもいない尾根をモクモクと進むときに、「オレ、なんでこんなことしとるんや?」……ふとよぎる想い、そしてそれを追っかけるように湧いてくる自虐的な滑稽さがよかったりする。
 「吾輩はアホである」と、そう自覚したときによろこびを感じる。われながらケッタイな性分だ。だが、それが人間というもの、男というイキモノなのかもわからない。

 メシは乾燥ライスとしそのふりかけ、パンと蜂蜜だった。
 毎度それだと、さすがに飽きるときがある。そのために袋麺を一つだけもっていた。2つに割り、それぞれを烏帽子岳(烏帽子小屋)、大沢小屋で食った。それが叫びたいほどのうまさだった。
 そんなことを今、思い出した。
 

 MINOLTA α707si
 TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
 place: nagano

 

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2009年4月16日 (木)

オッサン野営団 - 大野山 2009春

 今年初のオッサンキャンプを、毎度おなじみ、兵庫県猪名川町の大野山(おおやさん)でやらかした。
 今回はいつものメンバーに、超多忙広告マン&アウトドアマンという相容れがたいふたキャラをもつKR氏も参戦、総勢6名となる。
 北朝鮮飛翔体問題からさぬきうどんまで、いつもながら喧喧囂囂侃侃諤諤。
 

Ng
 「今年のタイガースは5位」……あきらめとともに断言する料理長NG氏。
 カツオのタタキは絶品。この日は周辺に自生するワラビを天ぷらに。こちらも鮮烈、絶佳。「酒肴は酒豪にまかせよ」ですかネ。
 

Fk
 元教師で、一見人格者……FK氏。
 

Sn
 桜は散ったが毒舌満開……SN氏。
 

Yt
 翌日朝7時出勤!……YT氏。ご苦労さまです。
 

Kr
 この日も仕事。ムリクリやっつけて駆けつけた。翌日も仕事である……KR氏。こちらもご苦労さまです。
 

All240

 
All40_2
 

 最後に、いつもタダで使用させてもらっているキャンプ場に「ありがとうございました」。
 

 SONY α350
 TOKINA AT-X AF100mm F2.8 MACRO
 place: 兵庫県猪名川町大野山キャンプ場(大野アルプスランド)
 (※写真は上から年齢順)

 

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2009年3月27日 (金)

北のイワナ - 北海道2008 その34

Iwanameshi58

 イワナ飯である。釣ったイワナでこしらえたもの。
 北海道のイワナは、正確にはアメマスという。全道いたるところで釣れるようである。
 作り方はカンタン。ぬめりを取り、内蔵を抜いたイワナを洗った米の上にならべ、もろとも炊きあげるだけ。味付けは塩と醤油のみ。
 私は胃袋もきれいに洗って入れる。イワナというやつは雑食性の王様のような魚ゆえ、肉厚で丈夫な胃袋をもっている。こいつがまた歯ごたえがあってうまい。
 炊きあがってフタをあけたときの香りがたまらない。あとはスプーンで骨ごと身をくずし、飯に混ぜこんで食う。
 

Iwana0758

 その日に食わぬぶんは干物にする。開いて、塩をパラリと振っておき、専用カゴに入れて干す。数がまとまれば、友人などにクール便利用で送る。なかなか好評のようだ。
 写真はやや大きめのイワナ。約30センチ。2007年に撮影したもの。
 

 SONY α350
 SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC (写真上)
 CANON Power Shot A530 (写真下)

 

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2009年3月14日 (土)

山賊の唄

Lus
 

 『山賊の唄』  詞 / 田島 弘  曲 / 小島祐嘉

  雨が降れば 小川ができ
  風が吹けば 山ができる
  ヤッホー ヤッホホホ さびしいところ
  ヤッホー ヤッホホホ さびしいところ
 
  夜になれば 空には星
  月が出れば おいらの世界
  ヤッホー ヤッホホホ みんなを呼べ
  ヤッホー ヤッホホホ みんなを呼べ


 いたるところで梅が満開だ。散りはじめているところもある。
 河原などでは、すでに菜の花の黄色が揺れていたりする。夜はまだまだ冷えそうだが、そろそろフィールドへ出たいという欲求がたぎりはじめた。

 キャンプで聴く唄は莫大な数になる。しかし、口ずさむ唄はそれほど多くない。『山賊の唄』(『山賊の歌』『山賊のうた』『山ぞくのうた』)はそうした唄の一つだ。
 5番くらいまであると聞くが、憶えているのは上記2番まで。
 音楽の私的100選に入る愛惜唱歌。

 今は、自然が造りあげた山河を人間がゼニのためにくずしてまわっている。
 以下は『山賊の唄』、まぼろしの6番といわれているものである。皮肉な内容が役人の気に障り、圧力によって発禁となったというウワサであるが、定かではない。

  川があれば ダムを造り
  山があれば でっかいトンネル
  ヤッホー ヤッホホホ おいしいところ
  ヤッホー ヤッホホホ おいしいところ


【参考】
 山本さんという方がお作りになった『山賊の唄』である。 →
 石川さゆりの鼻歌……というのもあった。02:33付近で聴ける。正式に録音してくれないものだろうか。ちょっと可憐すぎるか(笑)。「さびしい」を「たのしい」とうたっている。替えたのか、間違ったのか、わからないが、これはマズイでしょう。唄の雰囲気がこわれてしまう。鼻歌に文句つけてもしょうがないとはいえ……。
 

 CANON Power Shot A530
 place: 北海道美瑛町白金野営場
 date: 2006/09
 


 【シャコンヌ狂時代】 久保陽子 玉井菜採
 

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2009年3月 2日 (月)

東屋讃 - 北海道2008 その32

Azumaya0158
 

Azumaya0258
 
 今夜の降水確率80%――。

 朝、ラジオから、もっとも聴きたくない声が飛び出してくる。終日降るなら、ここでもう一泊も考えられるが、夜までもちそうならば移動したい。
 こんなとき、即刻頭中をよぎるのが、今日の幕営は「あれ」のあるところで……というアイデアだ。
 夜に降られると、テントのなかで身体をちいさくしてビールを飲まねばならぬし、翌朝はぬれたテントをたたまなければならない。そういうことを、できることなら避けたいワケです。
 「あれ」とは、すなわち、東屋(あずまや)のことである。

 キャンプ場で、自分のほかに利用者がいない場合、普段は禁止されている場所に張らせてもらえることがある。
 本来は休憩場所である東屋、あるいは、大型の炊事場などだ。
(※快適なのは東屋であるが、火が使えない。一方の炊事場は、大型といえどもテントを張るにはせまいが、たいていバーベキュースペースがしつらえられており、雨でもそこで焚火ができるウマ味がある。)
 こうなると、キャンプというより〝野宿〟という感じになり、カッコは悪いが、テントをぬらさず、自分も雨にぬれずに、のびのびと外で酒が呑める。この魅力には抗しがたい。
 まァ、旅ってのは終始スマートにコトは運ばぬということですな。

 写真下のキャンプ場では、ルール遵守に厳格な管理人のオイサンがなかなかクビを縦に振ってくれなかった。
 「お願いしますよ」とワタシ。
 「ダメ。あすこは休憩すっとこだから」とオイサン。
 「キャンプも休憩みたいなもんですよ」
 「いいや。キャンプと休憩は違うよ」
 「それでもなんとか……あきませんかねえ」
 「ダメ。あすこは休憩すっとこだから」
 管理人のカガミですな……まったく。
 あげくの果てに、「どうする? 受けつけする? それとも帰るかい?」ときた。
 買い出しはすませている。もう午後5時をまわっている。10月の北海道だ。すでに陽は落ちた。空には重たげな雲が垂れこめており、あたりは夜のように暗くなっている。「今夜はほぼ確実に雨」との予報はまず的中しそう……。
 それなのに、これからどこへ「帰れ」というのですか。

 利用者は私だけ。今宵はゆっくり呑みたい気分だった。もとより、ワタシは夜の酒のためにキャンプ・ツーリングをやってるようなものなのである。そうでなければ、こんなワガママは言いません。

 「『帰るか』って、大阪まで1000キロ以上あるんですよ、帰れるワケないっしょ。で、さっきの話なんですけどね、そこをトクベツに、なんとか……」
 などと笑顔をつくりながら、さらに、
 「今晩の天気、知ってはりますよね?」
 「降るよ、これから」
 よくご存じで。
 …………
 粘り強く交渉を続けた結果、「火にはくれぐれも注意」の条件付きで、やっとOKが出た。
 そのわりにはオイサン、「デンキつけてやっから」などと、はずしてあった東屋天井の電球を、わざわざ取りつけてくれたりするのである。ホントはいい人なんだな……と、心のなかで涙しながら思ったことだ。
 設営を完了、この写真を撮ったとたん、降りはじめた。

 雨が東屋の屋根を叩いている。独りの宴会。なんか、淋しくも幸福……そんな気分です。


 雨と言えば、これにトドメでしょう。

  B.J.Thomas(vo)  "Raindrops Keep Fallin' On My Head"

 

 SONY α350
 SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
 place: hokkaido

 

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