モーツァルトのK.563 その1 - トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン
昔から、モーツァルトには得体の知れぬところがあると警戒していた。どこかおちょくられているような気がするのだった。
(鼻持ちならんヤツ……)
そんなことを感じていたとき、あの映画『アマデウス』を観て、同じように感じている人がおるんやな、とちいさくおどろいたことがある。
唐突ながら、私は、彼は酒乱だったと思っている。
酒を呑んでしくじった翌日などにモーツァルトを聴くと、仲間のやさしい声に聞こえたりする。まさに思いやりに満ちた音楽なのだ。これは要するに、同類相憐れむというやつではないか――というのでは根拠薄弱であろうな……。
もひとつ唐突ながら、「モーツァルト宇宙人説」を、どこかで聞いたことがある。なんでも彼は、宇宙のどこからか円盤かなにかでやって来て、地球に30数年滞在したのち、またどこか宇宙の果てへ飛び去ったのだ……と、うろおぼえで、おそらく正確ではないが、そんな話。
それだけ人間離れしていると言いたいワケでしょうね。理解できますな。
以前、NASAの火星写真に人影らしいのが映っているのが発見され、一部で愉しく盛りあがっていた。私はふと、「あれはモーツァルトさんやないのか? 酔っぱらって走りまわってたんやないのかなあ……」と思ったりしたものである。
そこで ――。
モーツァルトでなにか一曲、となれば、私の場合、弦楽三重奏のためのディヴェルティメントを選ぶことになりそう。
名曲とはこういうもの、という見本のような作品で、この心地よい音楽が50分も流れてくれる。それだけでうれしいものである。

モーツァルト ディヴェルティメント変ホ長調K563
W.A.Mozart: Divertimento for String Trio in E-flat Major K.563
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン
ZilliacusPerssonRaitinen
セシリア・シリアクス(ヴァイオリン) ヨハンナ・ペーション(ヴィオラ) カティ・ライティネン(チェロ)
Cecilia Zilliacus(vn) Johanna Persson(va) Kati Raitinen(vc)
( CAPRICE CAP 23795 CD-EU )
まず、トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン盤を挙げてみる。
女性3人組による563となると聴かぬわけにはゆかぬ――とばかり、発見即ゲットしたもの。
音楽をやる愉しさ、のようなものが伝わってくる。3人ともうまい。
演奏よし。ジャケもGOOD。
「またやってしまった……」
そんな朝にはこれ、ケッヘル563。
マ、それよりも「過ぎたるは……」ってことでしょうがネ。
【シャコンヌ狂時代】
ヤッシャ・ハイフェッツ Jascha Heifetz ( H )( 1935 )
ヴェルナー・ヒンク Werner Hink ( H )( 2000, 2002, 2004)
朝枝信彦のBWV1002&1006 ( & )( P1985 )
玉井菜採のBWV1002 ( & )( 1995 )
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