the fool on the hill - 北海道 2010春
美瑛の丘の上に立つ。
空が動く。
大岩のような雲が割れる。
陽光が、背後の大雪や十勝を照射する。
ものすごい迫力だ。
怖い。
私は意味不明なうなり声をもらす。
空が咆哮した。
………………
ここ、美瑛に来ると、かならず頭のなかで流れだすのがこの曲。
ビートルズの曲のなかでも、とりわけ好きなナンバーの一つです。
『ザ・フール・オン・ザ・ヒル』 詞・曲 / ポール&ジョン 歌 / ポール
男が一人。
いつも丘の上で、あぐらをかいている。
ヘラヘラした笑みを浮かべている。
だれにも相手にされない。
「ただのアホ」とさげすまれている。
(あのトシでまだキャンプ・ツーリングなんて、と。)
(あいつが活き活きしているのは休みの日だけだ、と。)
(ヨメハンもあきれているようだ、と。)
男は聞き流す。
丘上の〝アホ〟は、ただ夕陽をながめているように見える。
実は、頭のなかでは別の目を光らせている。
それはめまぐるしく回転する世界を追いつづけている。
アホは雲に頭を突っこむことがある。
さまざまに声音を変えて、なにやら叫びまくる。
アホが叫ぶ姿を見た者はなく、その声を聴いた者もない。
それでも、アホは気にしていないようである。
アホは嫌われ者らしい。
「あいつがやることなんて、たかがしれてる」と見切られている。
アホは感情をおもてに出さない。
アホは外野の雑音に耳をかさない。
しかし、アホは知っている。
どっちがホンマのアホなのかを。
自分が好かれていないことくらい先刻承知だ。
アホは夕陽をながめる。
その心眼は回る世界を追いつづける。
――強引訳: fefefe ※( )内は、原詩にはありません。
SONY α350
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC
place: 三愛の丘(北海道美瑛町)
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コメント
好きな写真です。
見た瞬間に好きと思う感情は
過去の経験がそういう気持ちを起こさせるのでしょうか?
人も見た瞬間に好き。
よく言う 「人目ぼれ」をしてみたい今日この頃です(笑
投稿: 旅の人 | 2010年7月 4日 (日) 14:00
旅の人さん、まいど。
親の影響とかあるんやないでしょうかね。
あるいは、いわゆる、DNAにインプットされている、ってやつかも。
わからないなァ……こればかりは(笑)
ともかく、自分が「好き」という、その感性を信じること……これは大事やと思いますね。
ちなみにワタシはしょっちゅう人に惚れてますな……。あとでガッカリってことも多少あるけれど(笑)
投稿: fefefe | 2010年7月 5日 (月) 07:21
‘空が動く’ いいですねぇ。
「フィールド・オブ・ドリームス」とも関連して思うのですが、夢や衝動にとても強く突き動かされて生きている人は、そうではない人々からアホ呼ばわりされる、そんなものかもしれません。
ただし、一人だけでもいいから理解者は欲しいかなっと、カッコつけきれない私は思う(笑
投稿: 庵主 | 2010年7月14日 (水) 16:59
庵主さん、まいど。
まァ、政界を見ればわかりますわな。
まともなこと言ってたら変人あつかい。夢よりカネのようで。
美瑛の丘に、観覧車が建ちました。
屋上屋を架す、って、昔の人は実にうまいことを言ったもんです。
ほんとうの愚か者になっちゃイカンですな……と、自戒をこめて(笑)
投稿: fefefe | 2010年7月15日 (木) 07:28