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2009年8月30日 (日)

シューマンのピアノ協奏曲

 8月、シューマンのピアノ協奏曲をよく聴いた。その総括。
 あれもこれもと私的7選(①をのぞいて録音年代順)。

Schumannarrau28
Schumannlipatti28 Schumannsolomon28
Schumanncortot Schumannlupu
Schumannchen Schumanngrimaud

◆Schumann: Piano Concerto in a minor, Op. 54

  ①アラウ(p) サバータ&ニューヨーク・フィルハーモニック ( 1951 LIVE )
    Arrau(p) Sabata / New York Philharmonic
   ( NIPPON COLUMBIA OZ-7547-BS  LP-JAPAN )
  ②リパッティ(p) カラヤン&フィルハーモニア管弦楽団 ( 1948 )
    Lipatti(p) Karajan / Philharmonia
   ( COLUMBIA FCX 322  LP-FRANCE )
  ③ソロモン(p) メンゲス&フィルハーモニア管弦楽団 ( 1956 )
    Solomon(p) Menges / Philharmonia
   ( HMV ASD 272  LP-UK )
  ④コルトー(p) フリッチャイ&ベルリン放送交響楽団 ( 1957 LIVE )
    Cortot(p) Friscay / Berlin Radio Symphony Orchestra
   ( MELODRAM MEL18018  CD-ITALY )
  ⑤ルプー(p) プレヴィン&ロンドン交響楽団 ( 1973 )
    Lupu(p) Previn / London Symphony Orchestra
   ( DECCA 466 383-2  CD-GERMANY )
  ⑥チェン(p) トーマス・ザンデルリンク&ロンドン・フィルハーモニック ( 1997 )
    Wendy Fang Chen(p) Thomas Sanderling / The London Philharmonic
   ( CASTLE COMMUNICATIONS MAC CD 910  CD-ENGLAND )
  ⑦グリモー(p) サロネン&シュターツカペレ・ドレスデン ( 2005 )
    Grimaud(p) Salonen / Staatskapelle Dresden
   ( DG 4775719  CD-CANADA )
  

①アラウ&サバータ盤がわれにおいて最高。
 写真は日コロムビア発行のLP。CDなら、同じソースを使用しているはず(※未確認)の米Music & Arts盤を採らなければならない。ArchipelもCD化していて安価ではあるが、音がお粗末。オリジナル・ソース使用、可能な限りのベスト・サウンド――とうたっているがウソッパチなので注意を要する。

②リパッティの代表盤の一つ。
 所有盤はフランス製のLP。ついでながら、CDももっているものの(東芝のHS-2088によるリマスター盤)、これは派手な音造りで、奥行きがなく、しだいに聴き疲れがしてくる。よくないCDだ。

③ソロモンの気品とダンディズム。
 写真は英初期盤。ジャケット・デザインはカッサンドル工房。

④コルトー&フリッチャイによる凄絶ライヴ。
 なにか熟れきったものがボタボタと落下するさまが思い浮かぶ。現役CD(グリーンドア音楽出版盤)は音質がさらに改善されているという。

⑥ウェンディ・チェンのおそらくデビュー盤。
 彼女については以前、ショパン集のCDを愛聴盤として採りあげた。
 バックをつとめるトーマス・ザンデルリンク(※クルトの息子)がやや陽気すぎるのがよくも悪くもあり、チェンのテクニックも万全とは言いがたいが、このピアニストの指から発せられるきらめきに惹かれる。

 ⑤と⑦はごく最近入手した。

⑤リパッティと同じルーマニア出身のピアニスト、ルプーの名演。
 これをベストとする人も多い高人気盤。聴いて納得。今さらながらランクイン。録音もいい。

⑦美人ピアニストとして人気のグリモー。
 同曲にしてはめずらしく華やか、陽光の明るさがある。そこに惹かれた。


 ないものねだり(あるいは怖いもの見たさ)としては、フジ子・ヘミングが弾けばおもしろそう。
 ほかにも名盤はあるに違いない。
 アルゲリッチ、ピリス、ブレンデル、なども聴いたが、私的には上掲盤に劣る。


 では、投票所へ行くとしよう。

 

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コメント

お久しぶりですfefefeさん、micchaです。

もっと早くコメント書き込みたかったのですが、準備がいりまして。

いやはや、凄い演奏でした。アラウ・サバタのシューマン。
残念ながら、Archipelのcdしか手に入らなかったんですが、それでも充分堪能しました、これがfefefeさんお持ちのLPかmusic&artsのCDならさぞかし…。
ついでにもう二つTESTAMENTとNAXOSのcdを入手しアラウを聴きましたが、当該のCDはアラウに何かが乗り移っているような別格の演奏でした。シューマンがロマン派、否浪漫派というのが良く分かりました。芳醇なブランデーを口に含んだときの様な、馥郁たる香りが口いっぱいに広がるような。ラテン系の血の臭いがする気がしたら、アラウはアルゼンチン生まれですね。これと同じようなカルチュアショックを受けたときを思い出しました。三十五年位まえラジオ深夜放送でヴィラ・ロボスの「バッキアナス・ブラジレイラス第五番のアリア」を聴いた時です。ジャングルから聞こえてくるようなバッハ。驚愕したのを思い出します。

あと、ソロモンとルプーのLPも手に入れ聴きました。ソロモンが私的にはよかった。この曲はDECCA-LONDONのバックハウスとヴァントでずっと聴いていましたが、協奏曲はイマイチですがB面の「森の情景」は「我において最高」です。蛇足ですが……

投稿: miccha(小倉通正) | 2009年9月20日 (日) 08:14

micchaさん、どうも。

おひさしぶりです。
返事がおくれてすみません。遊んでました(笑)。

アラウのシューマンについてですが、おそらく、Music & Arts盤のほうが音質良好と考えられますので、いずれそちらで聴きなおしてみてください。Archipel盤は疑似ステレオですし、第1楽章が終わったあとの聴衆の拍手もみじかく編集しています。
これほどの顔ぶれによるコンサートで、この曲を知らない聴衆はきわめてすくなかったと思います。それでも楽章間に拍手が起きているということは、実際の演奏はよほどすごかったんではないでしょうかねえ。

投稿: fefefe | 2009年9月22日 (火) 23:46

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