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2009年3月 5日 (木)

メンチャイ

Hudecek29 Tretyakov29

 ひさしぶりにメンチャイを聴いた。

 クラシックを多少なりとも好きな人には説明を要しないだろうが、そうでない方には、なんのこっちゃわからんだろう。「だれや、それ。タイ人か?」と、そんな声が飛んでくるかもしれない。
 これはタイ人ミュージシャンの名ではなく、メンデルスゾーン&チャイコフスキーの略。
 アナログの時代には両作曲家によるヴァイオリン協奏曲をレコードの裏表にしたのが人気だったのである。
 この種の黄金の組み合わせは、ほかにベートーヴェンの『運命』とシューベルトの『未完成』というのがあって、人気の点では、むしろそっちのほうが上だったかもしれないが、〝ウンミカ〟とかそんな略称で呼ばれることはなかった。

 両曲とも、クラシックではきわめてポピュラーな作品だ。名盤が多数出ているが、私の好きな演奏は、〝メン〟は旧チェコスロヴァキアのフデチェック、〝チャイ〟は旧ソ連のトレチャコフ、となる。
 ちなみに今年(2009)、メンデルスゾーン生誕200年ということです。

 フデチェックのメン・コン(※これまたメンデルスゾーンのヴァイオリン・コンチェルトの略)は、FMラジオからエアチェックしたやつを、中学から高校を卒業するころまで聴きつづけていた。
 写真(左)のLPは、数年前、ひさしぶりに聴きたくなって手に入れたもの。案外、かんたんに手に入った。人気がないからだろう。CDでもいっとき出ていたようだが、すでに廃盤のようである。
 フデチェックのヴァイオリンは繊細で、まじめな学生ふうであるが、バックをつとめる老匠スメターチェクがえらくはりきっていて、ひじょうに愉しい。第3楽章冒頭のティンパニをかなり強く鳴らしているのが記憶に残っており、それをこのLPであらためて聴いて、ひどくなつかしかったものである。


 一方の〝チャイ〟、これはトレチャコフのデビュー当時の録音を最高としている。
 これについてはコチラですでに触れたので詳細は略。
 レコードについて記しておくと、ずっと日本ビクターが発行した国内盤で聴いていたが、あとになってメロディアのオリジナルを手に入れた。写真(右)がそうである。
 これを上まわるチャイ・コンにはまだ出会えていない。


 二人とも、これらをレコーディングしたのは20代前半。そして、聴いていた私は10代だった。


 Mendelssohn: Violin Concerto in e minor, Op. 64
  Vaclav Hudecek (vn)  Vaclav Smetacek & Prague Radio Symphony Orchestra
  ( panton 11 0511  LP )

  Tchaikovsky: Violin Concerto in D major, Op. 35
  Victor Tretyakov (vn)  Neheme Jarvi & Moscow Philharmoic Symphony Orchestra
 ( MELODIYA C 01683-4  LP )
 

 SONY α350
 SONY α50mm F1.4(SAL50F14)

 

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コメント

始めまして、miccha(小倉通正)と申します。秋山さんのサイトはバッハの無伴奏のヴァイオリン曲について検索していて知りました。以来、FeFeFe's Bar には毎日訪問させてもらっています。私も写真とクラシック音楽が大変好きです。
 Favorite で紹介されていたスタニスラフ・ネイガウスの「最後のリサイタル」のショパンは本当に素晴しかった。感謝感謝で一杯です。今回、トレチャコフ・ヤルヴィのチャイコフスキーを教えて頂きLP を探していたらユーロジャパントレイディングというネット販売のレコード屋でゲットできました。このレコードは1966年のチャイコフスキーコンクールのピアノ・ヴァイオリン両部門の優勝者のコンチェルト演奏を収録したもので、メロディア・ユーロディスク盤です。聴いてみたら、やはり秀演で、あらためて秋山さんの鑑賞能力の高さに驚きました。
 これからも、貴重な情報を発信して下さい。ファンとしては後に続きたいと思っています。どうぞ、これからもよろしく。

投稿: miccha(小倉通正) | 2009年3月19日 (木) 09:58

小倉micchaさん、どうも。

かような辺鄙なところへようこそ。

そうですか、トレチャコフ聴かれましたか。ほとんど話題にならないディスクですが、私はずっと好きで聴いています。
この演奏は、なんといっても若さが魅力ですね。トシ食ってから、なぜかしら聴く機会が増えてきましたワ(笑)。

いや、私の鑑賞なんてね、そんなたいしたもんやないです。まったく、独断と偏見丸出しでしてね。バッハのゴールドベルクの最高はワイセンベルク、なんていうファンはめったにいませんわね。言いつつ、「自分だけの名盤」を発見するってのは、なかなか愉快なことなのですが(笑)。

Sネイガウスやトレチャコフを気に入ったと言われるなら、それはmicchaさんの感性のなかに、ワタシとの共通部分があるということなのだと思います。
ネイガウスのショパンはすばらしいですよね、ホント。

今後も、だれもが知っているような名曲の、ちょっと脇に寄せられたようなディスクに一票を投じてみたいと思っています。

またお立ち寄りください。ヨロシク。

投稿: fefefe | 2009年3月19日 (木) 21:41

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